ブログの運営 手間がかかるけど「WordPress」を選んだ理由

現在、私はWordPressを使用してブログを運営しています。

「はてなブログ」「Amebaブログ」「FC2ブログ」といった、ブログサービスが数多くあり、それらのブログサービスを利用すれば、ブログ本体を管理する必要がないので、記事を書くことに集中できます。

また、それらを使用するには、会員登録をして、ブログのURLと名前を決めるだけと、非常に簡単です。

それにもかかわらず、手軽なブログサービスではなく、手間のかかるWordPressを使用している理由を説明していくことにします。

WordPressのデメリット

まずは、WordPressを使用することのデメリットについて、説明していきます。

始めるためには手間がかかる

WordPressでブログを始めるには、次のような手順が必要です。

  1. 独自ドメインを取得する
  2. レンタルサーバーを借りる
  3. レンタルサーバーにてデータベースを作成する
  4. レンタルサーバーにWordPressをインストールする
  5. WordPressの初期設定を行う

費用がかかる

独自ドメインの維持費

独自ドメインを使用するためには、毎年、料金を払う必要があります。

その料金は、安いものだと、年間1000円前後、高いものだと数千円、中には、さらに高額なものがあります。

しかも、ドメイン一つごとに年間の料金がかかりますので、同じ名前で「.com」「.net」「.jp」の3種類を取得したら、年間5千円程度の維持費がかかることになります。

レンタルサーバーの料金

レンタルサーバーの料金を支払う間隔については、1ヶ月ごと・3ヶ月ごと・半年ごと・1年ごとなど、様々な支払いパターンがありますが、利用している以上は、料金を払い続けなければなりません。

料金は、安いものだと1ヶ月あたりの料金に換算すると、数百円程度のものから、数万円と高額なものまであります。

さらに、レンタルサーバーの業者によっては、契約時に初期費用がかかるものもあります。

ブログ自体を管理する必要がある

「はてなブログ」や「Amebaブログ」といった、ブログサービスを利用する場合、ブログ本体は、運営会社が管理しますので、ブログの投稿者は、ブログの記事を書くことに専念することができます。

しかし、WordPressを使用した場合は、これから説明していくように、ブログの投稿者がブログ本体についても管理する必要が出てきます。

古いものがインストールされていないかを確認

  • WordPressやMovableTypeといったブログ本体のバージョンが最新版になっているか
  • インストールしたプラグインやテーマ(ブログのデザイン)のバージョンが最新になっているか
  • 何年も更新されていない(放置されている)プラグインがインストールされていないか

このように、ブログ本体、もしくは後から追加したものに古いものが紛れていないことをチェックする必要があります。

万が一、バージョンが古い、もしくは、何年も更新されていないものに、致命的な欠陥があった場合、ブログ本体が不安定になったり、ハッキングやウイルス侵入の被害を受ける恐れがあります。

バップアップを行う必要がある

  • サーバーに障害が発生してデータが壊れてしまった、もしくは消えてしまった
  • サーバーの契約更新を忘れて全て削除されてしまった
  • ブログ本体のバージョンアップの際に不具合が発生して、ブログ自体が壊れてしまった(全てのページが表示されない、ログインもできない)

滅多にある話ではありませんが、万一に備えて、バックアップを取っておく必要があります。

しかも、WordPressがインストールされているのと同じサーバーにバックアップを取っても、効果が低い(サーバー障害や、契約の更新を忘れて本体ごとバップアップも消えてしまう)ため、バックアップのプラグインをインストールしたら、

  • DropBoxやGoogle Driveといったオンラインストレージにバックアップを保存する機能があるプラグインを使用する
  • (WordPressがインストールされているのとは別のサーバーで)利用しているメールアドレス宛に、添付ファイルとして、バックアップを送信する
  • WordPressがインストールされているサーバーにバックアップを取る場合は、こまめにPCにダウンロードする

といった、対策が必要です。

ユーザー名・パスワードは複雑にしておく必要がある

不正なログインを防ぐためには、ユーザー名とパスワードを複雑なものに設定しておく必要があります。

しかし、初期設定の場合、ユーザー名を複雑にしても、それが表示されてしまいます。

ユーザー名がわかっても、パスワードが分からなければ、ログインすることは不可能ですが、秘密の情報が1つ(パスワードのみ)よりは、秘密の情報が2つ(ユーザー名とパスワード)あった方が、セキュリティが高まります。

ユーザー名を隠す方法については、次のページで説明しています。

 

例えば、自転車のチェーンを外すための4桁の番号を忘れた場合、0000から9999までの全通り挑戦するように、ユーザー名とパスワードの文字を一文字ずつ変えながら、何度も挑戦された場合、ユーザー名とパスワードが分からなければ、その組み合わせは何兆通り、何京通りと、数え切れないほど多くなり、ログインできるまでに、何年〜何十年もかかる計算になります。

そのため、パスワードは、なるべく強力なもの(アルファベット大文字、アルファベット小文字、数字、記号を混ぜたランダムで、長いもの)に設定しておいた方が安心です。

しかし、WordPressのユーザー名やパスワードを複雑にしても、データベース(MySQL)を直接編集されたり、FTPでサーバーにファイルをアップロードされてしまっては意味がありません。

そのため、

  • サーバーの管理画面にアクセスするためのパスワード
  • データベース(MySQL)のパスワード
  • FTPのパスワード
  • SSH(使用できる環境の場合)のパスワード

といった、サーバーのパスワードも強力にしておく必要があります。

WordPressを選んだ理由

ここまで、WordPressを使用した場合のデメリット(注意するべき点や、不便な点)を書いてきましたが、それでも、WordPressを選んだ理由を説明していきます。

ブログ自体が自分のものとなる

「はてなブログ」や「Amebaブログ」といった、無料、もしくは有料のブログサービスを使用した場合、書いた記事は自分のものであっても、ブログ自体は、そのブログを運営している業者のものになります。

そのため、利用しているブログサービスが気に入らなかったり、運営会社が倒産、ブログのサービスが終了したりして、別のサービスに移転する必要がある場合、URLが変わってしまうなどの、デメリットが生じます。

WordPressであれば、たとえ、レンタルサーバーが気に入らなかったり、サービスが終了することになり、移転する必要がでてきても、ブログを丸ごと移転できますので、何も変わらない状態で、移転を行うことができます。

プラグインをインストールすることによりカスタマイズできる

  • すべての記事に含まれる特定の語句を別の語句に書き換える
  • 画像に「すかし」(投稿者の名前・サイトのURL・サイトのロゴなど)をつける

このような面倒と思われる作業も、プラグインをインストールすることにより、自動化することができますので、面倒であったり、手間がかかるようなことも、それを行うためのプラグインがあれば、自動化することができます。

ホームページも作れる

ブログサービスでは、固定ページを作ることができずに、ブログ(時系列の情報)を投稿すことしかできないものもあります。

WordPressの場合は、ホームページのように、常に同じ場所に、同じページを設置することができます。

例えば、「マラソン」について書く場合、

その日の出来事「今日は○○の練習をしました」「○○大会に出場しました」と言った内容は、ブログ(時系列の記事)の方がわかりやすいです。

しかし、「過去に出場した大会と記録の一覧」などは、時系列ではなく、変化があった際(新しく大会に出場した場合)に、そのページを更新する形にした方がわかりやすいです。

WordPressであれば、ブログの記事、固定ページの両方を作ることができますので、今日の出来事はブログとして、これまでの記録の一覧は、固定ページとして投稿することができます。

また、ブログの記事は投稿せず、固定ページのみを作るということもできますので、ブログではなく、ホームページを作ることもできてしまいます。

WordPressでホームページを作るメリット

PCでページ(HTMLファイル)を作成して、サーバーに転送する場合、ページを更新する際は、最新のページのファイルが入っているPCで編集する必要があります。

また、HTMLの編集に不慣れば場合や、編集作業を簡略化したいと言った理由で、ホームページ編集ソフトを使用している場合、ソフトウェアが1台のPCにしかインストールできないといった理由で、ホームページを編集する環境が限られてしまうこともあります。

しかし、WprdPressであれば、最新の情報は常にサーバーにあり、ページを編集する機能もサーバーにあるので、インターネットに接続されたPC、スマートフォン、タブレットがあれば、いつでも管理画面にログインして、ブログを編集するのと同じ感覚で、ホームページの編集が行えます。

まとめ

WordPressは、「はてなブログ」や「Amebaブログ」といったブログサービスを利用するのと比べて、手間や費用がかかりますが、その分、ブログ全体が自分のものになる安心感、プラグインで様々なカスタマイズができる利便性があるため、現在は、WordPressを使用してブログやホームページを運営しています。

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