1999年からPCを使用してきた中で経験したHDDが故障した時の話です。
PCのHDDに生じた不具合(実体験)
異音がして一時的に読み書きができなくなる
私が高校生だった頃、学校のコンピューター室にあったPCの中の1台にHDDの調子が悪いPCがありました。
そのPCは、使用中に時々「カチン、カチン」という音が鳴り、その音が鳴っている時だけPCがフリーズします。
そして、その音が鳴り止むと、PCも動き出します。
PCの使用中に突然停止
PCの電源を入れてからしばらくの間は問題なく動作するものの、ある程度の時間が経過すると、「ガコン」という音とともに、モーターの回転が遅くなっていく音が聞こえます。
それと同時に「ガリガリガリ・・・」とヘッドのシーク音が鳴り続け、HDDのアクセスランプは点灯状態になり、それは、PCの電源を切るまで続きます。
PCの画面はフリーズするか、ブルースクリーンになります。
異常発生後
PC本体のリセットボタンを押して強制的に再起動をかけると、HDDがPCに認識されず(BIOSの設定画面で接続されている機器を確認しても、HDDの型番が表示されてない)、そのHDDに保存されているOS(Windows)も起動しません。
本来、HDDのシーク音が聞こえないはずの、BIOSの起動画面や設定画面でもシーク音が鳴り続けています。
PCの電源を切り、再度電源を入れると、HDDはしばらくの間は動作するものの、ある程度の時間が経過すると、同様の不具合が再発します。
HDDから異音が鳴り続けPCに読み込まれない
PCの電源を入れた数秒後から、「カチン、カチン」という音が鳴り続け、HDDがPCに認識されず(BIOSの設定画面で接続されている機器を確認しても、HDDの型番が表示されてない)、そのHDDに入っているはずのOS(Windows)も起動しません。
PCを分解して、HDDを取り出し、それを正常に動作する別のPCに接続しても、同様の異音が発生し、データーの読み出しはできません。
HDDの不具合の原因がHDDではなかったとき
PC内部にある電源ケーブルの断線
Windows 7のPCを使用中、数日に1回(多い時は1日に数回)の割合で、ブルースクリーンになることがありました。
ブルースクリーンになった後、PCのリセットボタンを押して、再起動をかけると、HDDはPCに認識され、Windowsも起動します。
最初は、原因がわからなかったのですが、外付けの記憶装置を取り付けたり、ディスクを挿入していないにもかかわらず、「自動起動」の画面が立ち上がり、接続されたドライブレターが「c:」と表示されたことがありました。
CドライブはPCの内部に取り付けてあり、Windowsが入っているHDDなので、それがWindowsの起動中に取り付けられるというのはあり得ない状態です。このことから、HDDが怪しいということがわかってきました。
このHDDは、そんなに古くはなく、S.M.A.R.T.の状態も正常なので、まずはHDDとマザーボードを接続しているSATAのケーブル、それから、HDDと電源ユニットを接続している電源ケーブルを疑ってみました。
SATAのケーブルを予備のものと交換してみたり、別の電源ケーブルを差してみたりした結果、電源ケーブルが悪いということがわかり、別の電源ケーブルに差し替えた結果、不具合は解消しました。
最後に
PCのHDDが故障してしまうと、HDD内部のプラッタ(ディスク)にデーターが書き込まれていたとしても、それを呼び出すことができなくなってしまい、実質、消えてしまったのと同じことになってしまいます。
HDDの修理は、故障した部品(基盤やモーター)などを交換して修復するのではなく、HDD自体を新しいものと交換するため、HDDとしての機能は復活しても、データーは全て無くなってしまいます。
故障したHDDを修復する業者もありますが、費用が高額なのと、成功率が100%ではありません。
これらのことから、HDDが故障してもデーターが失われないように、バックアップ(別のHDDやディスクにファイルをコピーする)をする必要があります。
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